富士通 FMV-6500CL4c (Celeron500MHz,64MB,HDD6G,CD-ROM)
CPU換装、メモリ増設、ハードディスク交換、USB2.0 PCIボード取付、無線LAN PCIボード取付
1999年発売モデルを限りなく最近のモデル!?に改造します。スタート!!ビフォーアフター!!

 

 富士通 FMV-6500CL4cとは?

 

富士通のサポートページを見ると、1999年と2000年に法人向けに発売されたモデルのようです。搭載可能OSは、Windows95, 98,NTとなっていました。スペックは、Celeron500MHz,64MB,HDD6G,CD-ROMです。主な特徴は、スリムドライブを搭載し、前面にUSB1.0コネクタとサウンド端子を装備、内部は、Ultra DMA/66対応、PCIスロットが2基あり、電源関係は、消費電力が27Wと低電力で入力コンセントを備えています。また、グラフィック面では、VGAはもちろん、DVI端子まで装備するゴージャスなシステム(同時出力は、無理でした。)となっています。

 

 入手したFMV-6500CL4cの写真

 

 

   


リサイクル・リユースショップで有名な電脳売王さんの歳末特価で1台1980円で入手しました。物自体も超美品で年末に良い買い物ができました。

 

 CPU換装までの準備

 

■ 換装できるCPUの種類を調べる

FMV-6500CL4cのマザーボードは、Intel社製 810E chipsetを搭載しています。810E chipsetは、FSB66/100/133MHzをサポートしていますが、FMV-6500CL4cは、メーカー出荷時のFSBが66Mhz×7.5(外部クロック)/Celeron500MHz PPGA Mendocino(Socket370)なので、FSB66MHzで換装するならCeleron766MHz FC-PGA Coppermineが上限(これ以上のCPUは、FSBの限界なので存在しません)となります。しかし、メーカー製パソコンなので、Coppermineに対応しているかは、載せてみないとわからないのが実情です。また、FSB100MHzに対応しているかも不明ですが、対応していた場合、ペンティアムならPentiumV1.0GMHz(FC-PGA Coppermine)、セレロンなら、Celeron1.1GMHz(FC-PGA Coppermine)を載せることが可能です。しかし、FMV-6500CL4cに搭載されている電源が、最高27Wで、CPUデータシートを参考に、搭載されているCPU(Celeron500MHz PPGA Mendocino)を調べると、電圧が2.0V、最大ダイ温度が70℃、TDP(熱量)が27.2W、最大電流が14.2A、最大電流×電圧が28.4Wとなっていることから、最大28.4W以下のCPUなら、放熱温度と相談しながら載せれるということがわかります。この条件の下で、FSB100MHzのCoppermineに対応していたと仮定すると、ペンティアムならPentiumV 850MHz(FC-PGA)がジャスト27.5Wなので可能です。安定動作を目指すなら、搭載されている電源を考慮して、27W以下のPentiumV700MHz(FC-PGA)が23.8Wで安全圏と言えます。

※ロットによっては、これより早いCPUを載せることが可能かもしれませんが、一般的に入手できるか不明なのでここでは取り上げていません。

セレロンなら残念ながら、FSB66MHzのCeleron 766MHz(Coppermine)がギリギリラインとなりそうです。仮に良いロットと電源の余力パワーがあるとしても、FSB100MHzのCeleron800〜850MHz(Coppermine)が限界と思われます。

さらに、この条件の下でFSB133MHzのCoppermineに対応していたとすると、Pentuim700MHzあたりは、FSB100MhzのCPUと条件的に変わらないので、あえてリスクを犯すより、FSB100MHzのCPUを選んだ方が無難といえます。また、これ以上のFSB133MHz CPUは、CPUデータシートを見ても、安定動作は難しいと思います。

※いずれの場合でも、電源からどれだけの電圧と電流を確保できるかというのが、重要な要素です。メーカー製の場合、省エネと清音化をするために電源をギリギリまでに設計しているので、CPUを換装する時は、特に注意が必要です。
※Socket370には、FC-PGAとFC-PGA2があり、名前は似ていますが、FC-PGAは、Coppermineコア、FC-PGA2は、Tualatinコアと呼ばれていて種類も見た目も違うので注意が必要です。

■ 入手したCPU

入手したのは、PentiumV 700MHz FSB100MHzのFC-PGAです。富士通のサポートページに「(注13) メモリを増設する際は、100MHz用メモリを搭載してください。 」と書いてあるので、 おそらくFSB100MHzは認識できるものと思い、じゃんぱらで買いました。このCPUは、ロットが、SL45Yで電圧が1.65V、最大電流が1.40Aで最大電流×電圧も22.4Wと、メーカー出荷時のCeleron500MHz PPGA Mendocino(電圧が2.0V、最大電流が14.2A、最大電流×電圧が28.4W)を下回る条件で使えるCPUです。

※電源を確認していないのと、値段から手抜きでこのCPUになりました。電源の最大電流、電圧は、確認ができたら、また報告したいと思います。

Intel社製 810E chipsetを搭載していても、メーカー製のパソコンは、オリジナル仕様になっているケースが多く、FSB133MHzのCPUが使えるか慎重に検討する必要があります。

 

 CPU換装

 

CPUを交換する前に、CPU周りの周辺機器(メモリなど)を取り外します。←慣れているベテランでも油断は禁物です。

■ CPU FANの取外し

 

マイナスドライバーを使って、フックを下に押すと外れます。FANを取り外す場合は、手でフックを押しても大丈夫ですが、いずれの場合も、FANを外す時は、CPUのコアを欠けさせないよう慎重に外すことが大切です。

■ FANを取り外すとCPUのお目見えです

   

CPUのコアが覆われていました。 Mendocinoは、どれも覆われているようですね。レバーをずらして手前に引くとCPUが浮き上がって外すことができます。このパソコンは、随分と古いためか慎重にしないと、レバーが折れそうでした。

■ CPUの取り付け

   

CPUのピンの配置を確認して、型に入れます。きちんと入っていることを確認したら、手でCPUを少し押さえながら、レバーを倒します。

■ CPU FANの取付

CPUを取り付ける前に、CPUファンのヒートシンクにシリコングリスを塗ります。うすく、まんべんなく塗ります。

   

あとは、取り外しの手順と逆に取り付けて完了です。このCoppermineは、コアがむき出しになっているので、取り付けの時は、十分に注意して取り付けます。

 ハードディスクの取外し


ハードディスクの交換は、メーカー製の中古の場合、取説がないので、外し方に苦労することがあります。よくあるのが、ハードディスクよりもケースですが(笑)

赤丸のネジを外して、矢印の方法にずらすと、ケースが取り出せます。

■ 取り出したハードディスクの写真

2000年4月にフィリピンで製造されたようです。ということは、このFMV-6500CL4cは、2000年選手といことになりますね。

 

 ハードディスクの交換


用意したのは、余っていたMAXTORのDiamondMax Plus9 6Y160L0、160Gのハードディスク。別途ケーブルも用意して、気分ルンルンで取付完了しました。

   

ケーブルを別途用意したため、長いケーブルは、こんな感じで中に収めました。コツは、IDEコネクタと近くにあるコネクタをハードディスクに挿すと(長いケーブルのコネクタには挿さずに)うまくおさまります。

   

ケースも広いのでスレーブにハードディスクを取り付けて、PCIボードの空きを利用したら、2台のハードディスクを取り付けれそうです。
ますます、利用価値が高まってきました。

 ハードディスクの交換 32Gの壁

 

32Gの壁・・・遭遇してしまいました。


<講じた対策1>
32Gの壁なので、160Gのハードディスクのパーティションを分割、OSをインストールする第1パーティションを32G以下に分割し、残りのパーティションも120Gの壁や137Gの壁にぶち当たらないように100G以下で分割。

<講じた対策1の結果>
撃沈・・・。上手インストール(WindowsXP SP2)が完了するも、再起動後の2回目にはOSを認識せず、このFMV-6500CL4cは、160Gのハードディスクを32Gとしか認識しなかった。エラー、STOP:0×000000EDが発生。そんな・・・。

 

<講じた対策1によってもたらされた悲劇>
160Gのハードディスクは、MAXTOR DiamondMax Plus9 6Y160L0。マックストア(マクスター)のハードディスクツール、Maxtor MaxBlast 3を使い、パーティションの分割、フォーマットを繰り返していました。これが災いとなって、ハードディスクのキャパシティ(容量)が、強制的に32Gになってしまいました。つまり、ビッグドライブ対応のパソコンに新規に取り付けてもリームバブルディスクとして使えるように物理フォーマットしても32Gしか認識しない状態になってしまったのです。MBRがバグったと思い、6Y160L0のファームをメーカーサイトや検索で探したのですが、どこにも見つかりませんでした。完全にお手上げでした。Maxtor PowerMaxで、エラーチェックをしても問題ありません。ローレベルフォーマットをしても、32Gとしてか認識していないので、手の施しようがありませんでした。悩むこと2日・・・。

 

<講じた対策1によってもたらされた悲劇の解決策>
検索をしていると、日立のHGST (IBMHITACHI) Feature Toolが、MAXTORのハードディスクやシーゲートなど、他社製でも使えることを発見。早速インストールをして、性能の良さに驚きました。MAXTORのユーティリティよりも優れた機能を備えていました。
主な機能としては、ハードディスクのCapacityを強制的に書き換える。ウルトラDMAモード(転送モード:PIOからDMA)の変更、キャッシュの強制書き換えなどです。ハードディスクのCapacityを強制的に書換可能なことは、今回の用途に限らず、逆にジャンパで強制解除できないハードディスクでも使えるので、今後、大容量のハードディスクしか持っていない時や容量の小さいハードディスクが必要になった時、大いに重宝できそうです。

1   2

3   4

画像にマウスを当てると、数字がでます。3番目の箇所で、New capacityをManufacturing Valuesと同じ容量に変更し、Save permamentlyを選択、OKを押すと、無事、160Gのハードディスクとして使用できました。こんな経験は、初めてだったので、ある意味で良い経験になりました。当分Maxtorのツールは、使いたくないですね。

 ハードディスク交換の続き

 

32Gの壁によって、160Gのハードディスクは無理ということが判明しました。というわけで、次に入手したのは、WD Caviarことウエスタンデジタルの80Gのハードディスク。これは、無事にOSのインストールも完了し、ようやく前へ進めました。


 USB2.0 PCIボードと無線LAN PCIボードの取付

 

   

   

[追加]
このUSB2.0PCIボード(上の写真で左)は、中国問屋の販売で、型番は、USB2-PCI5 GROOMYとなっています 。これは私の環境で起きたことですが、OS(WindowsXP SP2)がサポートしている付属のドライバでは正しく認識されませんでした。また、CD-ROM付属のドライバでも使ますが、USB2.0 Rootハブのドライバが正しくインストールされない?ので、 ハングしてしまったり、まともに使えませんでした。このUSB2.0PCIボードは、調べて見ると、元々、AREA(エアリア)によるOEMで、型番は、SD-U2ALI5273-4E2Iでした。AREAサポートサイトからダウンロードしたドライバでは、安定して使えています。
※サポートサイトでは、
Windows2000はSP4(サービスパック4)以上にOSをアップデートして下さい。OS標準ドライバにてサポートとなります。
WindowsXPはSP2(サービスパック2)以上にOSをアップデートして下さい。OS標準ドライバにてサポートとなります。
と書かれてありますが、ドライバの中の取説には、2000、XPともに解説が書かれてあるので使用できます。

 

 メモリの増設

 

   


メモリの切穴に合わせて、メモリを差し込みます。左右にあるフックを下げた状態で挿すだけで完了です。メモリを抜く時は、逆にフックを左右調整しながら押していくと抜けます。使用メモリは、現在、写真とは異なり、PC133MHz SD-RAM CL3 128M×2枚です。メーカーの注13にPC100MHzのメモリを挿して下さいと書かれていましたが、PC133でも今のところ全く問題ありません。

 

 FMV-6500CL4cの実力は?

 

ベンチマークをまだ計測していないので、ペンチマーク値はありません。(後ほどアップしたいと思います。)
WindowsXP SP2をインストールしていますが、使用感としては、さすがペンティアム!!2次キャッシュのおかげで、ソフトの起動などブラウザの起動時の速さは、サクサクです。また、256Mのメモリしか載せていませんが、かなり重い動画でも余裕です。ビデオメモリは、オンボードで32Mありました。さらに、外付けのDVDスーパーマルチドライブとPCIボートに取り付けたUSB2.0を繋いでDVDメディアを8倍速で焼き付けても問題ありませんでした。ただ、17インチモニターで画面の解像度を800×600ピクセル(画面の色は32ビットで問題なし)以上にすると、落ちてしまうという現象がありました。

今後何か進展があれば、追加していきたいと思います。

[訂正]
17インチモニター(Logitec LCM-T174A/S)で、画面の解像度を1024×768ピクセル(画面の色は24ビットが最高で問題なし)以上にすると 、落ちてしまう現象がありました。

[追加]
HDBENCH Ver3.30で計測。OSは、WindowsXP SP2。まだまだ、現役で使えます。

 

 
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