SHARP 1ビットΔΣ変換 1ビットアンプ




シャープのアンプといえば誰もが認める1ビットΔΣ変換 1ビットアンプである。私が1ビットアンプを初めて知ったのは高校生の時、オーディオ雑誌を立ち読みしていた時だった。最初の紙面に堂々たる姿で紹介されていた。斬新なデザインだったが何よりもシャープがこのようなアンプを製作していたことに驚きを感じたのを覚えている。しかし、当時の私にとって1ビット 1ビットΔΣ変換とは何のことか詳しく知らなかった。単に音がより忠実に再生されるということだけ知っていた。そこで今回初めて本格的に1ビットアンプを視聴できたので1ビット 1ビットΔΣ変換とはどのようなものなのかを簡単にとりあげてレポートを報告したい。

初めにデジタルの世界は全てのデータが0と1で置きかえられます。1ビットとは、0と1で置き換えられたデジタルの情報から0か1を選択し、「0」もしくは「1」が1個並んでいる状態のことを言います。また、このことは1ビットが「0」「1」の2個の文字を表現できることを表しています。同様に、2ビットでは「00」や「01」「10」「11」のように「0」もしくは「1」が2個不規則に並び、4個の文字が表現できます。このようにビット数が増えれば増えるほど表現できるデータが増加します。32ビットプレイステーションと昔の8ビットファミコンとを比較すればグラフィックの美しさなどから想像ができるかと思います。

話が少し横道にそれてしまったが、1ビットアンプは普通のアンプつまりアナログアンプと根本的に構造が異なるデジタルアンプである。デジタルアンプの素晴らしいところはプレイヤーからのアナログ信号をデジタル信号に置き換えるところにある。これによってプレイヤーからの信号は歪のないデジタルアンプによって忠実にマスター音源に近い信号で再度アナログ信号でスピーカーへと伝わる。一方、アナログアンプではプレイヤーからのアナログ信号をアナログで増幅しアナログ信号としてスピーカーへと伝える。アナログとはデジタルの対義語でもあるが、要は信号が劣化してしまうものである。今ではD-VHSやDVDレコーダー、HDレコーダーなどデジタルで録画できる機器が多くあるが、かつてビデオデッキで録画した映画をダビングしたら画質が落ちたという経験は誰でもあるだろう。また、アナログ接続ではなくデジタル光接続でアナログアンプと接続してもアナログプレイヤーより密度の高い高音質で聞くことが可能になるがデジタルアンプでは唯一スピーカーへ信号を伝える時のみアナログになるだけでより密度の高い高音質、忠実な音質を楽しむことができる。つまり、デジタルアンプはアナログプレイヤーをより高音質化することが可能でさらにプレイヤーとデジタル接続すればマスター音源に近い忠実な音や立体感などを再現してくれる唯一のアンプである。さらに、これから主流となるSACDやDVDなど高密度の音源再生に最も相応しいアンプであると言えよう。

1ビットΔΣ変換とは、アナログ信号の起伏を極めて速い周波数のパルス配分で表す。信号そのものはデジタルであるが、ローパスフィルターを通過させるとパルス周波数とローパスフィルターの周波数との差分でオリジナルのアナログに極めて近いなだらかな曲線を取出すことができる。いわばデジタルとアナログの混合信号である。(引用:シャープ)
正直、これを知るまではアナログの温かみある音質がデジタルでは表現できない実情があると思っていたが1ビットΔΣ変換はまさにオーディオアンプの王道を進む存在である。

   




    
   
 




                                              
       



人が誰もいなくなってから撮りましたが、すぐに集まらなければならなかったので正確な型番など調べる余裕がありませんでした。ただでさえ、デジカメを手に写真を撮っているだけで他の人にあやしまれましたので・・・。
   
 

■総評


アンプは1ビットアンプの新型フラグシップモデルSM-SX200。視聴ディスクはDTSデモディスク ロスト・ワールド。視聴開始後、すぐに驚きを感じた。今までに体験したことのない異質なサウンド。メイン、リア、ウーハー各スピーカーのつながりが比較にならないほどすばらしい。ややフラットな感じを持たせるが、原音に近い立体感があり高密度な音場を作り出している。とりわけスピード感、広がり、クリアで安定したまとまりのあるサウンドが印象的だった。原音に近い忠実な音場再生を可能とする1ビットアンプならではのサウンド。

現在、普及機器にも1ビットアンプの技術を組み込んでいるシャープ。シアターセットでは1ビットアンプの技術をふんだんに使用したシャープのシアターセットをお勧めします。またステレオでハイコンポやMDプレイヤーなど他メーカーとは一味違う高品質なサウンドを体験したい方には是非試してもらいたいです。

   
 



                                                                     
   
最終更新日 2004年8月23日
   
   
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送